Quantcast
Channel: スポーツナビ+ タグ:フェリペ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5

魂の勝利!シドニーFCvs鹿島アントラーズ

$
0
0
東北・関東大震災で被災し、ホームスタジアムを失った鹿島アントラーズ。ACLの日程の変更を余儀なくされ、グループリーグ前半の3戦をすべてアウェーで戦うことになった。鹿島の入ったグループは最も厳しいグループだろう、どこが抜け出してもおかしくない強豪が揃っている。鹿島はこれまでの2戦を、優位に進めながら、あと1点が取れずドローに終わっている。シドニーは強い相手だが、最低でも勝ち点1を取らなければならない重要な試合だった。 GK        曽ヶ端 DF 新井場 岩政 中田 アレックス MF    青木    小笠原   フェリペ         野沢 FW     カルロン 興梠カルロンが初先発、高さのあるシドニー対策であったのかなと思う。中盤での奪い合いは見ごたえがあって、先制点をどちらが奪ってもおかしくない激しい攻防が続いた。小笠原が気合十分なのはTVごしにも伝わってきた。こういうゲームは、集中力がゲームを決める。久々に目の離せない緊張感の中で、手に汗を握る。鹿島は、試合を重ねるごとにコンディションを上げてきていた。ボールへの集散、パスワーク、久々に隙の無い強い鹿島を見せてくれていた。前半の終盤、鹿島はシドニーに押し込まれ、苦しい時間帯を耐えていた。しかし、防戦一方になることなく、常に反撃を準備しながら攻守の切り替わる瞬間を待っていた。そんな中で、鹿島が鮮やかな崩しから、待望の先制点を奪う。PAの手前から野沢が、PA内で待ち受ける興梠にパスを送る、興梠はDFを背負いながら、野沢に返すと見せかけてターンしてDFを振り切り、ゴール前のフェリペに送る。フェリペは迷い無くシュート、ボールはGKにはじかれたが、詰めていた野沢が叩き込んだ。これまでの鬱憤を晴らすような連係プレーで最高の時間帯に先制できた。後半、ホームのシドニーは当然出てくる。激しいプレスを受けながらも、鹿島は慌てることなく落ち着いてボールを捌いて、集中力を切らさなかった。1点リードしても、0-0のときと同じような試合運びを見せ、ますます隙を見せなくなる鹿島には凄みさえ感じられた。後半6分、サイドを攻めあがった新井場が、ゴール前を確認してクロスを上げる。中央に待ち構えていた興梠とカルロンにDFが寄せる。しかし、ボールはファーサイドでタイミングを計っていたフェリペの下へ、フリーになっていたフェリペが頭で決める。練習で何度も繰り返したプレーを練習どおりやった、そんなお手本のようなゴールだった。これで2-0、ここでは次の1点を与えないことが、重要なのは明らかだが守りに入ってしまってはいけない。ここまでのポゼッションはほぼ互角、鹿島の早い集散、シドニーの突破力という構図は変わらない。試合展開自体は互角だが、攻撃のアイディアと集中した守備でわずかに鹿島が上回ることが出来た。後半になると鹿島のパスワークはますます冴え渡り、ギリギリでボールを廻して、シドニーにパワープレーをさせなかった。終了間際、野沢のスルーに興梠が抜け出してゲームを決める3点目を決めた。ここでやっと勝ちを確信できた。この試合は、鹿島の全員が一体となって鹿島のサッカーをやり続けた結果だと思う。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 5

Latest Images

Trending Articles





Latest Images